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SENTIMENT ANALYSIS
センチメント分析とは——
1990年頃からインターネットの商用利用が急速に進み、その利用者が急速に増えていきました。そうして、TVや新聞、雑誌、知人との会話だけでなく、インターネットが人々の重要な情報源・コミュニケーションの場となりました。その結果、ネット上の声が、購入する商品・サービスや投票する政党の選択に大きく影響するようになったのです。
そこで、2000年代にはsentiment analysis(センチメント分析)やopinion miningという用語が登場し、ネットに溢れる声を自然言語処理で分析しようとする試みが盛んになりました。つまり、膨大なテキストに含まれる意見を自動で判別しようということです。ただ、その手法は、感情を表す単語の出現の仕方に着目したもので、商品や個別の性能に対する評価をポジティブ-ネガティブの軸で解析するものでした。
ところで、2010年代前半から機械学習の中で深層学習のパフォーマンスの良さが際立ってきました。自然言語処理の分野でも深層学習が重要性を増していき、2010年代後半にはセンチメント分析にも深層学習が導入されました。書かれた内容がどんな感情(ポジティブ-ネガティブや喜び・怒りなどの基本感情)を表しているかを人間が判断したデータをたくさん作って機械に深層学習をさせると、学習していない内容に対しても機械が感情を推論できるようになります。なぜそう判断したのかはブラックボックスですが、推定精度は高くなります。
京都テキストラボの技術も深層学習によるセンチメント分析の流れに連なるものです。自然言語処理の研究者の指揮の下で、最適な手法を使って高精度な深層学習モデルを構築しています。でも、私たちが目指すのは、ネット上の評価の正確な把握にとどまりません。心理学の感情研究の研究者が学習データの設計を行うことで、これまでになく自由で、かつ学術的な裏づけのしっかりとしたセンチメント分析を実現しました。
高性能センチメント分析
これまでのセンチメント分析は、おもに書き手の主観的判断がポジティブかネガティブかを判定するものでした。しかし、私たちは、書き手の基本的感情はもちろん、心理的状態や傾向まで推定する深層学習モデルを開発しています。さらに、読み手がどんな感情を抱くかの予測にも取り組んでいます。心理学の確立された手法と自然言語処理の新しい技術を使えば、自由な視点から高い精度で細やかに感情や心理を推定できるのです。
そんなセンチメント分析の応用範囲はアイデア次第で広がります。これまで通り人々の意見の傾向を把握できるのはもちろんのこと、自分の心理的状態を客観的に振り返ったり、文章が他者に与える感情的影響を冷静に予測したり、テキスト情報を感情の尺度で定量的に分析したりするのに役立ちます。センチメント分析で何ができるのか、心理学の専門知識に基づいて提案できるのも私たちの強みです。
オーダーメイドモデル開発
センチメント分析の目的によっては、まさに分析しようとしているテキストの領域に合わせた深層学習モデルを開発することで精度を上げられます。AIを導入したい業務に関わるテキストデータを社内に蓄積しているのなら、それは素晴らしい資産です。それぞれのテキストの効果を紐づけて/測定して学習データとすれば、世界に一つだけのオリジナルな深層学習モデルが構築できます。
こんなAIがほしいというリクエストをお聞かせください。必要なデータをご一緒に検討します。社内にあるデータをご提供いただければ、私たちがデータの加工や追加データの収集を担当します。顧客とのコミュニケーション、テキストデータの分析など、言葉を使う業務はたくさんあります。そこで感情面に着目すると、関係がスムーズになったり、発見があったりするでしょう。センチメント分析を業績アップや業務の効率化に活用してください。
アプリ—見出し生成+—
数ある記事・文書の中で「これ、読みたい」と思わせる見出しをつけたい——見出しを考えるきっかけを掴むために、AIを使ってみませんか ? 「見出し生成+(プラス)」に文章を入力すると、見出しが生成され、さらにその効果も分析できます。生成系AI(Google の Gemini)と分析系AI(京都テキストラボのモデル)の強みを組み合わせました。開発途上ですが、ぜひベータ版をお試しください。→無料お試し期間が終了しました【アプリを開く(無料お試し期間終了)】
AIが生成した見出しやその効果を見ているうちに、あなた自身がもっとよい見出しを思いつけるかもしれません。よい見出しをつけられるようになるとは、つまり内容の芯を捉えられる、客観的な視点でその魅力を伝えられるということ。文章力も高められるはずです。よい見出しをつけ、よい文章を書けるようになれば、あなたの言葉がきっと人に伝わります。